ディスポーザーは、キッチンのシンクにある排水口のすぐ下に設置され、 生ゴミを水と共に粉砕し排水管に流し出す生ゴミ処理機及び生ゴミ処理システムのことです。 生ゴミの発生時に簡単に処理できるため、清潔ですし、いやな匂いも発生しません。 米国ではすでに50年も前からディスポーザーが導入され、そのためのインフラが実現されています。 日本でも環境問題の取り組みに積極的な自治体ではディスポーザー導入推奨のための検討がなされ、ディスポーザーが標準装備の新築マンションや、 住宅リフォームの際にディスポーザ設置の検討をされる方も増えています。 そして実際に使用された場合の満足度は住宅設備の中で最も高い評価を得ているのです。
標準的なディスポーザーは3角コーナー満杯の生ゴミを40~90秒程度で高速処理します。 家庭用の場合、一日に使用する電力は5円~10円程度、 使用する水量は水洗トイレを一回流すくらいの量です。
高速回転するターンテーブル(回転盤)により 生ゴミを遠心力で壁面グラインドリング(壁面の固定刃)に叩きつけ、 スイングハンマーで細かくすり潰していきます。
耐久性はモデルや使用環境により大きく異なります。 車と同じで使用環境や使用者により大きく耐久に差がでますが、 化学薬品を使用するとダメージを与えます。
汲取りトイレから水洗トイレに変更したと想像してください。
生ゴミを発生源で分別処理でき腐敗物、食品生ゴミ臭、ゴキブリ、小バエ、ネズミ等の害虫の発生を抑制します。
家庭から出るゴミの約半分は生ゴミ。
その成分の80%以上が水分といわれています。
重量のある生ゴミに関連する労働が無くなり高齢者、家事労働者、単身者の労働負担が軽減されます。
技術開発の進む昨今では、ディスポーザーも粉砕に対する技術開発が進み省電力化が進んでいます。
これからのエコな時代にますます必要なアイテムとなっています。
当然いいことばかりではありません。
ディスポーザー使用によることで、汚泥物質量が20~50%増えます。
それに比例して下水処理場の負担は増加します。
そこで、北海道歌登町で社会実験が行われました。
結果、下水道や処理能力などの問題は見受けられませんでした。
よって、焼却場の負担はグーンと減り、安心して使えることが実証されています。